月は隈なきをのみ…

今夜が旧暦八月十五日(「十五日」は「もち」と読むのだ。もちは、お餅の'もち'でもあり望月の'もち'でもあるのだ…という話をすると、子どもたち一様に「へー」という顔をする)。仲秋の名月ですね。
一昨日の十三夜は曇り空、月は雲にほとんど隠れたかたちだったけど、昨夜の待宵月は、仕事終わって京都を出る頃は雲のあいだからちらちら見える具合だったのが、大阪に帰ってくると空はすっかり霽れわたり、お月さん空にぽつんと手持ち無沙汰に浮かんでいるばかりでした。
兼好法師の美意識に必ずしも共感するわけではないが(笑)、たしかに「隈なき月」てのは画になりにくいな。キャメラ向けても、ただただお月さんが中空にぽかーんと映っているのみ。ちょっと雲でもあったほうがいいのにねって。
今朝も雲ひとつない青空です。今夜の望月も隈なしかな?