グルーミング

今朝のおふろの香油はミルラ。いわゆる没薬。ミイラつくるときに使う香料だそうなので死人になったつもりで胸の前に手を交差させ神妙に湯船に身を沈め・・・。
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幹線道路のすぐ近く、排気ガスが大量にふくまれている空気のなかで生まれ育ったせいか、鼻毛が長い(笑)。手入れをしないでいるとかなり悲惨な状況になるのだが、加藤泰の映画で超ローアングルから仰りのカメラで撮られても、ごくごく間近でこっそり眺めてみても、女優さんやともだち、知人でもとびきりきれいな美女のすっきり鼻筋の通った高い鼻のかたちの良い(三角の)穴のなかの壁が、やっぱりつるつるきれいなのはどうして? 彼女らもほんとうは手入れしている?
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“悲惨”と書いたが、実はわたし、若い頃は全く意識していなかった。しだすようになったのは20代も半ばになった頃からだ。
当時つきあってた彼氏が(絵を描いたりデザインをしたりする商売だったもので)戯れてわたしの似顔絵を描いたところ、最後に鼻毛を描いて仕上げ…だったので、「なによこれ!?」と言うと、こともなげに「○子(←わたしの本名)といえば鼻毛がトレードマークやん」「いつも二、三本は見えてるで〜」。それ聞いてひえ〜〜!…参りました。(その子にはわたしがいびきをかくことも指摘されたことがあり、そんな状態でも同居してくれてたことに感謝すべきなのかもしれないが…)。それまで化粧してもなにしてもそんなところに目が届いてなかった。言われてからは気になりだしてなりだして…恥ずかしながら、それから手入れするよになりました。
定期的に切らないとすぐ伸びてくる(ナサケナイ)。おまけにこのごろそのなかに白髪がまじりだして…。暗ーい鼻の孔の奥に太くてなっがーい白髪がにょきっと生えてるのが見えたりすると、我ながらぞぞぞぞぞぞっとします(笑)。
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こんなこと書いて、百年の恋も醒めた(百年恋してくれてた方がいらしたとして(笑))とおっしゃる方々には、どーもすいません。