うわ〜ん

男心と秋の空とやら。
昨日はまっさらの秋晴れで、電車の車窓からみえる遠くの山々が、細部まで輪郭くっきり明るく粒だってみえるほど澄みきった空気だったのが、今日は一転曇り空。ぽつぽつ雨も落ちてきました。
この季節、出かけると遠足の(社会見学の?)小学生軍団に出会う。
昨日も、地下鉄の駅を入ると黄色帽の小学生軍団が改札のところにたまってるのを見かけ、戦々兢々だったがどうやら逆方向の電車に向かってぞろぞろ行くのでホッ。
…としたのもつかのま、今度は乗り継ぎ駅に着いたとたん、向かいに止まってた電車から「さぁみんな!あの電車に乗り換えよう!」と(男の先生の)声がしたと思ったら、どどどどどど〜っと白い帽子の小学生軍団が乗り込んでくる。「わぁ〜っ!」と歓声まであげながら…。
とほほほ…。昼下がりの空いた電車でゆったりのんびり座ってたのに、たちまちぴーちくぱーちく子どもらのすごいおしゃべり声でいっぱいに。先生方もしきりに「静かに!」と制するのだが、そう言うて聞く年頃とちゃうしなぁ…。
忍の一字でたまに子どもと目が合うと無理にニッコリ(内心はうるせーぞ!てめえら)してると、2〜3駅先でどどどど〜っと降りてってくれて、また空いたのんびり電車に戻ったのでホッとしました。
 *
ちょっと前になるけど、話題の映画『NANA』を見に行ったときもすごかった。
ちょうどレディスデーで、しかも夕方放課後の時間帯。女子中学生・高校生・大学生とおぼしい女の子らがいーっぱいで、しかもてんでにおやつや飲み物など口にしながらしゃべることしゃべること…。そのおしゃべりが増幅して反響して場内うわ〜んと音が唸ってる感じなのね。
しかしそれで懐かしくも思い出したのが、小学校の頃の映画の上映会。講堂などに集められてディズニーアニメや教育映画などを見せてもらったのだが、上映が始まる前はいーっつもこんな感じだった。わいのわいのと子どもの声が増幅して反響して場内うわ〜んと唸り、ぱっと電気が消されると騒ぎが一段と大きくなり、でかい声の教師の一喝があってようやく静かになり、そして映画が始まる…。
NANA』のときはその"教師の一喝"にあたるものがなく、予告編が始まってからもざわつきが続いてて閉口したが、さすがに本編に入るとおしゃべりはなくなる。(このあたり、本編が始まってからも「あれは誰それ」「どうなった」「ああなった」と延々おしゃべり続けている京都文博あたりに出没するオールド女性ファンよりは行儀よろし)。
映画はくだらなかったが、みんな真剣に、涙しながら見てました。で、明るくなると、誰それのイメージが違ってただのなんだのまたおしゃべりが始まる…。
 *
そうそ。映画日記に書きそびれていましたが、『NANA』はダメでしたね。
リンダリンダリンダ』はすごく良かった!
監督への好みがもろ出た感想ではありますが…。