コンテンポラリーダンスとフィギュアスケート

伊丹アイホールまで行って「レニ・バッソ」てーの見てきました。
http://www.leni-basso.com/
初めて見たんだけど、おもしろかったー! 
音や動きを発するメディアとしての人間の身体を分節的によーく噛み砕きつつ、うまく構成された振付け。デュエットやアンサンブルの対話的なところもよくできていて、すごく洗練された舞台でした。簡素な道具をつかっての視覚的効果や音楽も良かったし。
一部ちょっと「きみたちはNHKかい?」とつっこみたくなるよな通俗的なシークエンスがあって、そういうのはわたしの個人的好みからして嫌いだったんですが、全体的にはすごく楽しくて、最初っから最後までずーっと目が離せませんでした。
で、見終わってからゆくりなくも思ってたんですけど、高橋大輔くんなんか、こういうコンテンポラリーダンスのひとに振付けさせてもおもしろいのに…って。
大輔くんて顔はきれいで手足の短い特殊な体型してるでしょ?(ものすごく失礼ながら昔々の植民地主義者のヨーロッパの王侯貴族が美しいアジア人奴隷として侍らせておきたいタイプなんだと思う。だからきっと欧米ウケするんだ〜<ほんとに失礼!失礼!失礼!)、白系ロシアのすらーっとした体型の金髪美形の男の子(もちろん男子やペアで優勝したロシア代表を念頭においてますが)に合うような、クラシックな振付けってもうひとつなんだよな〜。ジャンプがきれいに決まったりすればそれなりに雰囲気は出るんだが…。
レニ・バッソ北村明子さん(ぜんぜん気にしてなかったのだが黒沢清『回路』で幽霊役やったのはこの人だったんですってね?)の振り付けるような、分節的でちょっと異様でおもしろいコンテンポラリーダンスの動きとか取り入れたら、もっと独自の雰囲気が出るんちゃうかなぁ〜とか思いました。
ま、フィギュアスケート(競技種目としての)全体が保守的に過ぎるんだけど…。