金比羅山にウディ・アレンに

なんかせわしない日々・・・といってお金はなく、仕事ばっかりあって入金まだ先なフリーのいちばん辛い頃。

といいつつ、金比羅詣でに日帰りで行って来たりしたんですけどね。
『書院の美』展覧会。やっぱり金比羅山でちゃんと見たほうがいいかと。
http://www.asahi.com/konpira/
美術館のガラスケースの中で見るのと、ぜんぜんちがいます。
できれば、それぞれのお部屋でしばらく座ってゆっくり味わいたいのだけどね。
…いや、金比羅さんたら商売上手〜とも思ったのですが。
……若冲とっととはずしといて、ブームになったらあわてて捜索しまくったのはどこのどいつや〜!?
 
椿つながりか、なぜか資生堂パーラーがやってる「神椿」なるカフェも、なかなか良かったです。
位置的に絶妙の場所にあり、名物階段があと少しで本堂にたどり着く〜てとこにあるんですよね。
本堂に詣でてから帰りに寄る人もあり、私のようにあと少し〜でへばってそこで休憩してく人もあり。
あと、前から見たかった金丸座もなかなかのものだったし…。
 
商売上手といえば…正倉院展のついでだったからもうずいぶん前になるんですが
興福寺も、毎年行けば必ず特別展(秘仏公開を順繰りで)をやってて、ついつい寄って帰ります。
今は八部衆が勢ぞろいしてはりまっせ。阿修羅が有名だけど、ほかの七人もそれぞれに味があります。
 
映画は、昨日見たのが『タロットカード殺人事件
いや〜おもしろかった〜!堪能しました!
タイトル見るとめちゃベタなミステリーかと思うと、そこはウディ・アレンですから、一筋縄ではいきません。
前作『マッチポイント』ではちょっと損な役回りだったスカーレット・ヨハンソンが、今回はリベンジ!というわけか、色っぽくて尻軽なキャラを生かしつつ、しっかりしたたかでおしゃべりなウディ・アレンの女優になってます。
なんかもう、ウディ・アレンが、よだれたらしつつ?楽しんで演出してるのが見えるようで、めちゃ楽しい。
前作に引き続き、イギリス観光シリーズ的なとこもあって、風景や建物(有名なホテルやパブなど)もきれい。
なによりミステリー仕立てのそこここに、いっろーんな映画の引用(というかパロディというか)があって、映画好きにはそこもたまんないのではないでしょうか。
 
ウディ・アレンが演じたスプレンディーニというベタな奇術師は(なんかそのベタぶりはゼンジー北京(知ってる?)を思わせた)、もちろんフーディーニという実在の名奇術師のパロディですけど、ちょっと前に読んだ本『心臓を撃ち抜かれて』(映画にもなってる)のなかで、そのフーディーニが家族の偽のルーツとして、重要な役割を果たしていたのが思い起こされました。(関係ないけど)