映画は・・・

ジー・メンツェルの『厳重に監視された列車』には心底驚きました。新作の『英国王 給仕人に乾杯!』も見事な出来だったし、旧作でも『スイート・スイート・ビレッジ』とか『つながれたヒバリ』とかは見たことあったんですが、デビュー作でこんな傑作を撮っていたなんて!…サイレントからつながる映画本来の楽しさ、面白さを存分に楽しみながら、『英国王〜』にまっすぐつながっていく風刺性、諧謔味がピリリと効いていて。大阪の最終日に飛び込んだんだけど、もう一度見たいなぁ!!
東欧、ロシアあたりってほんまにすごい映画の宝庫ですね。今日ようやく見ることができたテンギズ・アブラゼの『懺悔』もまた。これは、(グルジアという土地の精がそうさせるのか?)幻想味がたっぷりで、寓話性のゆたかな仕上がり。映像の美しさには舌を巻きました。
あとアレックス・コックスの『サーチャーズ2.0』は映画マニアの会話や映画好きを喜ばせるショットの数々が楽しい楽しい。映画好きによる映画好きのための…ひねりの効いた一作でした。ロジャー・コーマン製作作品では『デスレース』なんてのも見ましたが、B級映画魂にあふれててこれはこれでよかったけど、同じ製作者による"Death Race 2000 "(1975) のリメイク。あ、キャスト見ただけでオリジナルに負けてる。オリジナルも見なければ…。