さらに映画

クリント・イーストウッドの『チェンジリング』も早々に見ました。サスペンスに満ちた展開もさることながら、人の顔とか同定とか、スクリーンに「目を凝らせ!」と緊張を強いられているような、これまた素晴らしい一作だったと思います。
 
昨日七藝のロビーで次の映画を待ってると、おしゃべり声から『おくりびと』の受賞を知りました。やっぱりな〜という感想。所作の美しさとか、亡くなったひとへの敬意をこめた葬儀のありようとか、アメリカ人がいかにも大好きそうな日本らしい美しさが表現されていながら、ストーリーは普遍的。カンヌでパルムドールとった"The Class"なんかと対抗する(棲み分ける?)意味でも、妥当な選択だったのかなと。
主演男優賞はひそかに賭けに勝ちました(^^)。『ベンジャミンバトン』もおもしろかったけど、ブラッド・ピットの演技がどうのという作品ではないし、『ミルク』のほうはこれは作品賞は無理だろうと。で、誰かに何かの賞を取らせるなら、ショーン・ペンの主演男優賞しかないのだろうと。
ハーヴェイ・ミルクドキュメンタリー映画は、ずいぶん昔に見たことがあったけど、ガス・ヴァン・サントによるドラマ映画版、楽しみです。
ケイト・ウィンスレットの主演女優賞も納得の結果なり。受賞作は見ていないけど、『レボリューショナリー・ロード』の演技の確かさに唸らされたばかり。いま確実に「旬」の女優なんだと思います。
乙女の祈り』の頃の邪悪で気が強い美少女Heavenly Creatureぶりが懐かしい。