淑女紳士

昨日は京都シネマで『Turn over 〜天使は自転車に乗って〜』(すごくよかった!レビューは「映画日記」のほうへ)。
前売券を携えて勇んで行ったのだが、行ってみると「映画の日1000円」とあってがっくり…(前売券のほうが割高になってしまう)。それと気づいていれば、この日は別の映画にして『Turn over』のほうはあとまわしにするのにぃ! 時間がちょうど合うように行ってたので(そのあと用事もあったので)、もぎりのおねえちゃんに「いいですか?」と確かめられながらも割高料金で入ってしもた。
いま映画はだいたい水曜レディスデーに観ることにしている。(レディスデーが男性差別だとうるさく騒ぐ男性連もいるけれど、つまりは女性たちが生産/労働現場でいまだに差別され続けている反面として、消費者としては男性よりエラく主導権を握っているかのような立場にあり、こっちをおだてとくほうが得策だとよーく知ってる商売人に何やかやとちやほやおだてられ販促に利用される…いわば女性差別の別の局面なんだから…。ま、あるもんは便利に利用させていただきますけどね)。でも、ま、レディスデーがあるなら対抗的に「ジェントルメンズデー」をつくる映画館もあってもおかしくない(でも結果、映画館に行く日が性別に決まってくるってのはいかにも不自由!なんたるジェンダー差別社会かと思いまっせ)。テアトル梅田は、ふつう他の映画館が毎月1日を(性別無関係の)「映画の日」として1000円にしているところを、毎月第一水曜日をその「映画の日」、その他の水曜がレディスデー、火曜だったかがジェントルメンズデーなので、結果的に女性の日が一日損ということになるのだ。これは女性差別だぁ〜!(とか騒いだりして…(笑))。
ということが書きたいのでなく…。
ふつうはそのジェントルメンズデーにわざわざ映画館に行ったりはしないのだが、招待券などを持ってていつ行ってもいいとき、特集上映などで日程が限られているとき、などにそれと知らずに行ってしまうときがある。
だいぶ前になるのだが、第七藝術劇場でジェントルメンズデーの日にそれと知らずに行ったとき・・・世にも恐ろしい目に遭いましたぜ。いや、観客に男性が多い、それが怖いというのではないんです。とくに七藝なんかは、シネフィルの集まる映画館なのですけど、その(あちこちの映画祭やら特集上映やらで顔を見かけることも多い)男性シネフィル連が、彼らの本性あらわしてめちゃくちゃ怖かったのだ! 彼らは、自分の“良い席”(たいてい最前列、最前列が見にくい映画館でも前のほうの列)を確保するために、手段を選ばないから。
そういう彼らも、女性たちのまじる場ではそれなりに傍目も気にするだろうし、マナーもすこしはわきまえている(べつにレディファーストではないけれど)ようにもみえる。ところがジェントルメンズデーは男が主役(だから何してもいい。女性は邪魔!)とでも思ってんでしょうかね? わたしもシネフィルの例にもれず最前列もしくは前のほうの列が好きなのですが、わたしなんか突き飛ばされる、もしくは押しのけられる勢いで、どどどどどっとみんな一斉に席取り合戦に向かうのですぜ。
ほんまに怖かった…。
教訓:ジェントルメンズデーに映画館に行くのはできるかぎりひかえておこう。