ヨッ!大統領

全然関係ない話ですが、ミッテランが大統領でシラクがパリ市長だった(大統領選にも立候補した)頃、なぜか二人の顔をとりちがえて、たとえばテレビにシラクが出てくると「あ、ミッテラン」と思ったりしてました。あとで考えると(こっちがミッテラン、こっちがシラクとあたまに顔を思い浮かべると)違いは明らかなのに、なぜ混同したのか、自分でもわかりません。
と、関係ない話でした。
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昨日書いたことを読み返すと、そもそも合目的的な行動とか“勝つ”とか(負けるとか)“奪う”とか“感情的に動く”(←要は他者の気持ちや状況に全く頓着しないジコチューわざなのだ)とかにすべてつきまとう“権力”(単に“力”といったほうがいいかな?)と、なにか性格的な“権力志向”と、具体的な政治的権力と、ぜーんぶ混同して書いてますね。いやはや…。
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それはともかく・・・。
任期が長いのと権力が大きいのもあろうが、日本の首相の顔ぶれのうつりかわりよりも、むしろ韓国の大統領の顔ぶれのほうをその時代とともに覚えてたりする。
大統領制ということではアメリカもおんなじかもしれないけど…ま、こちらは言うに及ばず)。
在日韓国朝鮮人の同級生が在日には一人ひとりに複数のスパイ(朝鮮総連KCIA、そして日本の公安にいたるまで)がついている、なんて教えてくれたのは、60年代〜70年代朴正熙政権だったし(いろいろ政治について教えられたな。映画『パッチギ!』の舞台の時代である)、その朴が暗殺されて少しはましになるかと思たら、光州事件を経て80年代全斗煥政権の頃はやはり暗かったと。しかしわたしがいちばん好きな韓国映画はこの時代の作品たちだったりする(前後にキャリアの長い林権澤の作品でも80年代に撮られた作品がいちばん好きだもんね)。その80年代半ばに観光旅行先のアメリカで(英語で)おしゃべりした韓国人ビジネスマンが盧泰愚への熱烈な期待を口にしてたのを思い出す。その盧泰愚が実際に政権についてぐぐっと空気が変わり、さらに金泳三から「ここまで…」と感慨深かった金大中の当選と…。だいたいからしていまの“韓流”ブームも、もともと種を撒いて育てたのは金大中政権だろうし政治と芸能ってしっかり結びついているんですよね(当たり前かもしれないけど)。