消化酵素のおかげで“当たらない”

大根役者噺のつづき。
下手な役者を自覚するなら、ちゃんと入念に準備してけばええもんを、めんどくさがりなのか怠け者なのか衝動的な性格なのか(笑)そのどれでもあるんだろうけど、人前でしゃべる羽目になっても、原稿のたぐいを用意しない。
もちろんプレゼン資料などはそれなりに揃えるけど、その資料をつかって実際の席で何をしゃべるか、もう直前まで決まってないことが多くて、その場の思いつきでしゃべってしまう。つまりはシナリオを用意せず、すべてインプロヴィゼーションなの(というと聞こえは良いが“思いつき”なの)。
初めて何かの講演を頼まれたときは、一字一句原稿を書いていきました。大勢の聴衆の前で、あたまが真っ白になって何もしゃべれなくなってしまったらどうしよう?という恐怖にかられ、あらかじめ用意しといた原稿を読むことにすればええやんと。しかし、そのやりかたは2〜3回でやめた。どんなに入念に準備しても、どうやったってやっぱり「あがる」「緊張する」ことは一緒やし、原稿どおりにしゃべり始めても、しゃべりながらやっぱりああでもないこうでもないと原稿お留守にしてべつの考えがむくむくと頭をもたげ、結局アドリブを入れてしまって変な方向にずれていったり…なので、もう、用意しないことにしちゃったのだ。(ある程度の構成メモは用意することもあるけどね)。