なまけ者と雨

春のあたたかい雨ですね。べつのとこでべつの箇所を引用したのだが若山牧水「なまけ者と雨」によれば


 雨を好むこゝろは確に無為(むゐ)を愛するこゝろである。為事の上に心の上に、何か企てのある時は多く雨を忌んで晴を喜ぶ。
 すべての企てに疲れたやうな心にはまつたく雨がなつかしい。一つ/\降つて来るのを仰いでゐると、いつか心はおだやかに凪いでゆく。怠けてゐるにも安心して怠けてゐられるのをおもふ。



・・・だそうです。そういう気分がぴったり。
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風邪ひいちゃったかも?ゆうべの帰りの電車のなかで鼻の奥が腫れているのがわかる。
風邪はめったにひかないのだけど、どうも季節の変わり目に弱いな。(この冬も初っぱなにひいた)。それともどこかで菌をもらってきてしまったか?(一昨日の『香港国際警察』の映画館の空気にウィルスがいたような気がする。あるいは昨日会ったひとのなかで「インフルエンザなんです。うつるかも…」と言ってたひとがいたのでそのせいかな?(症状出るの早過ぎるか?)
さっそく晩御飯を風邪仕様に。お酒を燗につけ、おかずの煮魚、煮野菜のなかにはたっぷり土生姜をおろしいれる。(生姜ってほんとにからだがあったまる…。きゅうりなどがからだを冷やすのと正反対。このあたり漢方の経験値ってすごいと思う)。あとのお茶は紅茶に乾燥したオレンジピール(要は「陳皮」ですね)をたっぷり混ぜてオレンジフレーヴァードティー。そろそろ名残のみかんをたっぷり食べておくと。それからビタミンCも補っておこうかなと顆粒の薬を飲んだら、いつもと味がちがってて(苦い)「なにごと!?」とよくよく見ると「総合感冒薬」を飲んでいた(^^;)(なんでそんなまちがい起こしたんだか…。薬のパッケージは慎重に見んかーい!)
感冒薬は対症薬だと聞いてるので、ふだんは飲んだことがない(症状をどうしても抑えたいときだけ飲む)。ましてやこんなふうに風邪のひきはじめに予防のためみたいに薬飲むことってホントにないんだけど、風邪薬のそういう使い方をしている/勧めるひとたちもいる。ま、今回はそれでいいか…。(だけどそういう予防のための風邪薬って漢方薬でないとダメだったかも…)。