花見

今年はちょうど土曜の今日が花見日和でした。ほんとにちょうど満開で明日から散り始めるだろうといったところ。
昨夜は街中の小っちゃな公園を夜桜見物でぐるっとまわってきた。時間が遅かったせいか、あるいはこんなとこではどんちゃん騒ぎする奴はいないのか(笑)、誰もいなかったのに、ちゃんとライトアップされていてとてもきれいでした。
きょうの昼間はうってかわって人だらけのところへ…。大阪の花見客の半分はここに来るであろう(あとの半分はきっと大阪城公園)桜之宮でともだち数人と待合せ。川沿いをずっと歩いて適当なところでシートをひろげて飲み食い。まーこういうのもたまにはいいだろ。
頭上の桜の樹になにかの鳥がやってきて夢中で桜の蜜を吸っている。雀よりややでかい鳥。鵯(ひよどり)かな?と思たんだけど、街中でふつうよく見かけるひよどりはもっと大きくて黒灰色っぽくてやんちゃ坊主みたいな感じなのが、もすこし小さめで羽根の色が緑っぽい。やっぱりひよどりではないのかな?でも目白みたいな綺麗な鳥ではないし…けっきょくやっぱりひよどりだろうか?…と、鳥を知らない都会っ子どうしで頼んない鳥談義。
その鳥がどこかへ行くと、今度は雀が二羽仲良くあらわれてやっぱり蜜吸い。さすがに雀は都会っ子でもわかる…。
さっきの鳥がお上品にくちばしを差し入れて吸ってたのが、雀はなんだか花ごとかぶりつくようにしてて、ちょっとお行儀悪し。あとで花がそのままぼたんぼたんと(牡丹じゃなく椿が落ちるように首もとからまるごと)落ちて来たぞ。
しかし、都会の雀って人を恐れないのね。桜の花に飽きると地上に降りてきて、わたしたちが座ってるすぐ側まで来てなにか餌くれ〜と言うてるみたいにこっち向いてくちばしぱくぱくやってる。だれかがちょこっとお菓子のかけらなどやるといっしょけんめついばんでました。
雀ってお百姓さんの敵ではなかったのか〜!こんなふうに餌やる人々がいるからひとを怖がらなくなるんだろうなぁ…。都会の鳩もそうだけど…。
最後には烏が一羽飛んできて、これはあんまり来てほしくなかったなぁ…。たぶんゴミとか食べ残しとかが目的なんだろう。
 *
通りかかる花見客みててちょっとびっくりしたのが、小さい子ども(わたしは子どもの年齢わかんないけど幼稚園の年少組ぐらいか?)の胸辺りにベルトを固定し、背中からある程度の長さのひもを引っ張って手綱のように持っている若いお母さん。わたしはそんなもん初めて見たから、声に出さずに「えぇ〜っ!」てなもんでしたが、子ども持ってるともだちが「ハーネス。近頃ああいうのあるんですよ」。その母子連れが通りすぎてから、みんなで「まるで犬みたい…」「この人混みで迷子にならんようにというのはわかるけどねえ…」「手をつなげばええことやん」とかさんざ不評でした。ほんまに「犬連れてるみたい」やった…。
こういうのはたぶん欧米の発想なんだろうけど…合理的といえば合理的なんかな。しかし古い世代には不評紛々、若いお母さんは(子どもの安全を考えると)背に腹は替えられずといったところなんでしょうか。