こないだ映画3本続けて見てて思ってたこと

何々見たかは特に秘しておきますが…(笑)
最近(90年代後半ごろからだろうか?)になって変わったこと。
1)癌患者、エイズ患者が死ななくなった。
…誤解されないように言っときますけど「死ねばいい」とか「死ぬのが当たり前」とか思ってるわけではありません。もちろん病状が深刻に進んでいくのを食い止められないケースもあいかわらず多くて、そのことは悲しいことだけど…。
でも、昔と比べりゃずいぶんいっぱい効く薬が開発されてて“死病”ではなくなってるでしょ。これはまたべつのとこでゆっくり書こうと思うけど…)(と言いつつ止まってんですが…)
2)俳優、タレントがトシとらなくなった。
わたし愚にもつかないヴァラエティ番組とか嫌いなんで地上波のテレビを長いこと見てないんだけど、親戚の家とかでたま〜に見るとタレントの顔ぶれなどが昔とあんまり変わってないので愕然とする(ちなみに「愕然」とは「がっくりくる」という意味ではないです。知らないひとは広辞苑とかで調べるように)。つらつら見てると、じつは彼ら一人ひとりのカオそのものもあまり変わってないのだ!と気づいて、あらためて愕然とした。
つまりはリフトなんちゃらとか美容形成技術がどんどん良く巧みになってて(しかもきっと値段的にはお安くなってて)そういうのをみーんなあたりまえにやるようになってるのね。きっと。女優さんにかぎらず男優もふつうのタレントも、あるいは一般人も…。(昔はフェイ・ダナウェイとか「シワ取り過ぎてつるつるで気色悪い」とか言われてたけど今はそういうことがタブーじゃなくなってるみたい)。
スタッフの側にとってもこれは便利な現象で、たとえば(わたしなんかも覚えあるけど)脚本家が脚本書いてたり監督が作品の構想練ってたりするとき、彼らの頭にあるのは、ひと昔前のスターや俳優たちのイメージであることが多いわけです。だから実際のキャスティングの際には、ひと世代若い役者たちを探し出してこないといけなくなるんだけど、古い俳優らがそのまんま使えるとしたらそういう手間を省けることになる。しかもそれなりにキャリアがあって、名を成した、人気のある人たちが使えるとなれば、まだ海の物とも山の物ともつかない無名の新人使うよりずっとリスクは少なく、宣伝費も少なくてすむだろうし(ギャラはきっと高いだろうけど)…。
かくして「何見ても変わり映えしない顔ぶれ」という事態は続く…。
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そういえばいつのころからか、スターにしても、かなり長い下積みを経験してからメジャーに注目されたりするので、漸くスターになったころは既に本人のピークを過ぎてたりすることも多くなったような気がします。
名前出すのも酷かもしれんが、ピアース・ブロスナンとか『レミントン・スティール』やってた頃のほうがキレイだもんね。女優さんが年齢サバ読んだりするのもそれかもしれんし…。
これは名前出しませんけど(笑)、わたしが某所でちょこっとだけお話ししたことのあるピンク男優さんなど、スクリーンの上では勿論ばりばり現役でめちゃくちゃいやらしい(笑)ヘンタイ男やるひとなのに、現実では(ほんとか嘘かわからんが)「オレここ1年ぐらい勃ってないんだ…」とかおっしゃってましたぜ。
人気は実力よりひとタイミング遅れてやってくるものかもしれません。(これは物書きとか文化人とかほかの芸人もそうだと聞いたことある。一番勢いがあって頭も技術もバリバリに更新されてる頃はまだマイナーな存在で、メジャーになってからはおんなじことをどこでもかしこでも繰り返しやらされるもんだからあっというまにすり切れてしまうんだとか…)。
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しかし、世代交代はちゃんと順調にやってくれたほうが、業界の勢いの良さ、イキの良さは保てるんだけどね。ほんとに若くて花のある頃にパーっとスターになった人って、昔はいっぱいいたような気がするけど…。
某(わたしもかかわっている)不況業界なんか、年寄りらが自分の仕事を奪われまいと必死で、そのわりに若手が入ってこない(しんどいばっかりで見返りが少ないことが既にバレバレなので…)ので、高齢化が激しいこと…。