土曜は大阪市立美術館行ってきました

天王寺公園内の大阪市立美術館に行くときは、3回に2回までは動物園前のほうから行く。そのほうが近い気がするせいだけど、行きし帰りしに新世界の街、ことにジャンジャン横丁を抜けてくのも楽しいので。
それにしても、ジャンジャン横丁、このごろすっかり観光化されてて、ひところに比べると(休日など特に)人が多いですね。ちょっと昔の猥雑なアジアの雰囲気がまだ残ってるのが良いのだろう。暇そうなおっさんらが昼間っからどて焼きで安酒飲んでたり将棋屋さんのガラス戸越しに勝負を覗いてたりの風景は昔と変わらんし。
でもだいぶきれいになっちゃったかな。昔は当方も若い娘だったし(笑)きれいなかっこして一人で歩くのがちと憚られたのでわざときたないかっこしてったものだけど、今はまったく安全な雰囲気。おそらくガイドブックに載っているのであろう、串カツ屋さんなどにしても特定の店だけに地元の人間ではないらしい客が列なしてるのがどうも違和感あるけど…。
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昔話。
昔昔、天王寺公園では赤テント、黒テントなどの芝居がよく掛かってて、まだ中高生だったわたしはことさら汚いかっこして出かけたものでした(そういうの一緒に見に行く友達がいなかったのでたいてい一人で)。あるとき開幕までの時間待ちで腰掛けてるところへ真っ白いスーツ着てすかしたあんちゃん(笑)が声かけてきて「何あるねん?」とかなんとか。ええかげんに相手してその男が去ってしまったあとへ、公園をねぐらにしてるホームレス(当時はそうは言わなかったが…「ルンペン」か。これって差別用語ルンペンプロレタリアートってなんかかっこよさげだけどね(笑))らしきおっさんが近づいてきて「ねえちゃん、ああいうのについてったらあかんで。あれはヤクザやからな…」と懇々と語りきかせてくれる。わかってるって(笑)。しかしその親切心がありがたかったなぁ…。