週末2題

昨日(土曜日に)行って来た「美術館の遠足」てのが楽しかったなぁ・・・。
http://www9.ocn.ne.jp/~otanimus/exhibition/2006exhibition/fujimoto/ensoku.html
(まだこのページあるかしらん?ビデオじゃなくてもケータイ写真なりと撮ってくりゃよかった…)
 
美術館の遠足 10/10
藤本由起夫×西宮市大谷記念美術館
2006(平成18)年5月27日(土)
いちんちだけの展覧会。毎年やってるのは知ってたけどなんかかんかで行けなかった。今年初めて行ったら最終回でした。
 
いつもは静かな大谷記念美術館が人でいっぱい!駅から列が続いてるありさまだけど、館内・庭園のあちこちに仕掛けられている音や光やメッセージを探してみてまわるみんなは、好き勝手に歩いたり座りこんだり止まってたり作家自身に話しかけてたり列つくってならんでたり休んでたり…歩き回る観客自身が音を発信したり展示物になったりする仕掛けがおもしろくて、見知らぬ同士互いに楽しんでる感じ。
こういうときに子どもらはいっちゃん楽しそうで、どこで何を見つけたとか、自分の発した声がどこでどう集められてどこに流れてるかとか、いろんな仕掛けを思いっきり楽しんでいる…。
 
映画では、金曜に見た
『僕の大事なコレクション』Everything Is Illuminated (2005)
Directed by Liev Schreiber
大阪は金曜が最終日でしたが京都はこれからかな?みなみ会館でやるようなのでみなさまお見逃しなく。うちの近所のマイナーな(というか場末っぽい)映画館でしかやらなかったのだけど、ひそかに評判良く、3度見たという女性がいました。
指輪物語』のフロドをやってから普通の役をやりにくくなったんじゃないかと心配されるイライジャ・ウッド(そういえばElijahって預言者エリヤですね)だけど、これはまたもうひとつの『指輪物語』か?その枠組からして、また作家と映画監督と献辞を捧げられた人?の関係からして、あるいは、主人公の二人の男、ユダヤ人とウクライナ人、祖父・父・息子、姉妹と二人の男、男と女と二人のコレクター(コレクションするという行為も非常に力動的だし)、デジャヴのように2回ずつ登場する点景のような人物たち…欲望の交換のテーマがこれでもかと描かれ、風景もまたデジャヴのようで美しく哀しくて、なるほど、近年流行りの現代史のトラウマを語り直した作品系列のなかでもちょっとあたまひとつ抜けてるかなという感じでした。
ウクライナ出身のジプシーパンクバンドのおにいちゃんだというEugene Hutzが良かったなぁ…(ロシア側の登場人物らみんな良かったけど)。音楽ももっと聴いてみたいです。