昨日は

京都みなみ会館で『夜よ、こんにちは』を見たあと、次の行き先までちょっと暇があったので、ひさびさ東寺を拝観してきました。(すぐ近くにあるのに中にはなかなか入らない。弘法さんの市も楽しいのですけどね)
『夜よ、こんにちは』マルコ・ベロッキオ
Buongiorno, notte (2003) Directed by Marco Bellocchio
これって大阪で公開されてたのかな?記憶にない。京都でも1週間だけです。
イタリアの現代史、赤い旅団によるモロ首相誘拐暗殺事件をとりあげた重た〜い映画ですが、犯人一味らの心理描写?に独特の幻想味というか、素晴らしい映画的表現が使われていて、印象深かったです。
日本でも、連合赤軍事件を振り返る映画がいくつかありましたが、この手の映画、モラルの面から裁こうとすると必ず破綻が起きる。といって(映画お得意の)情緒的表現で通すには、主題が重過ぎる。
起こっていたことの、ある種の「真実」に迫ろうとしていた、監督の手法、感嘆しました。
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東寺は秋の特別拝観中。とはいえ、11月になるとまた現代美術とのジョイントイベントやら塔の公開やらいろいろあるようです。
でかい仏さんや神さんがたくさんいらっしゃる空間に入ると、ホッと気持ちが落ち着く。
香港、台湾、ベトナム、日本、それぞれの地でお寺の空間感覚とかスケール感とか、あるいは空気の色というか匂いというかに独特のものがあって(これらは写真には写りにくい。その場で体験しなければ)…それぞれおもしろいです。もちろん仏教、儒教道教、まつられているものもいろいろ。
ああ、もちろんカトリックの寺院などもね。(ローマ、ヴァチカンでも教会ばっかり行きまくってたわ…。スペインの教会もフランスの教会もまた行きたい!)。