ちょっとがっかり

とか言いつつやっぱりNHKハイビジョンで『殯の森』見てしまったんですが、ちょっとガッカリ。
ひとつは河瀬監督が「日本人が…」とか「(日本人の)魂が…」とか、なんだか国粋的とも感じられなくもない発言を連発してたこと。こういうのが「美しき日本」とやらのイデオロギーにならなきゃいいが…。(もっとも、この監督もともとこういうところはあったかもしれません)。そういえば「殯(もがり)」という言葉じたい、わたしは古代の天皇の葬儀にまつわることばとして記憶しています。
もうひとつは映画そのもので、ここで書くのはどうか?かもしれませんけど、あの「お墓」はないだろうと。いくらなんでもあんまりや!
それでもなんでも、(中井久夫さんがなにかの本で書いてらしたかもしれないけれど、)大和盆地のあの風景、わたし個人としても心の大切な地図(トポロジー?)を構成してくれた原風景のひとつとして、息苦しくも美しくはあったとは思うのですが…。