シッコとか夜顔とか…

映画の日の昨日は
『THIS IS BOSSA NOVA』Coisa Mais Linda: Histórias e Casos da Bossa Nova (2005) Director:Paulo Thiago
『シッコ』Sicko (2007) Director:Michael Moore
ショートバス』Shortbus (2006) Director:John Cameron Mitchell
のハシゴでした。いちいち言いたいことはあるのだが…(映画日記のほうへ1本ずつ書こうと思いつつ…)
 
見終わったあと映画好きの知人と、話題の映画『シッコ』の話あれこれについで、ドキュメンタリー映画話をいろいろしてました。
 小川紳介の『三里塚』シリーズだの原一男だのひととおりいろいろしゃべったあと、帰途ふと(シャレではない)そういえば佐藤真の名前が出なかったな…と思ってると、今朝になって新聞でその佐藤氏が自殺されたというニュースに接しました。おどろくとともにすごく残念です。
 今年に入ってから亡くなった映画監督いっぱいいらっしゃいますが、エドワード・ヤンにしろ、佐藤氏にしろ、まだまだ元気で新作を撮って欲しい監督が物故されたと聞くと、やりきれなくてたまらないですね。
 
こちらはまだまだ元気な現役最高齢?監督(御歳99歳!今年の11月で100歳を迎える)マノエロ・デ・オリヴェイラManoel de Oliveira。
 新作の『Belle toujours』(2006)が、以前フランス映画祭大阪会場で上映されたとき、ちょうどアトピー満開の時期でどうしても行けなくて、すごく悔しい思いをしていたものでしたが、『夜顔』の邦題で公開されるようですね。よかった!よかった!
 かつてルイス・ブニュエルLuis Buñuel監督、カトリーヌ・ドヌーヴCatherine Deneuve主演(わたしはピエール・クレマンティPierre Clémentiの強烈さが印象に残っているが)による映画化で知られる『昼顔』Belle de jour (1967)の後日譚を、30年後に撮ったというもの。
 カトリーヌ・ドヌーヴが同じ役をやってればもっと話題になったのかもしれないけど、セヴリーヌの役はビュル・オジエBulle Ogierがやったようで、これはこれでまたすごく期待が持てます。(若い頃ピエール・クレマンティとよく演劇、映画を一緒にやってたというご縁もありました)。ミシェル・ピコリMichel Piccoliは全く同じ役で出てくるようですね。
 『昼顔』の後日譚が『夜顔』じゃシャレみたい…ですが、実はオリジナルのタイトルも洒落そのものなんです。ベルトゥジュールBelle toujours(いつまでも/相変わらず美しいという意味)というタイトルは、ベルドゥジュールBelle de jour(昼間の美人=「昼顔」)と、発音的にdがtに変わるだけだもんね。