さらに暑い…

秋になると太陽の位置が低くなり、影が長く伸びる。
うちの部屋の南向きの窓は、午後になると日差しが長く入って来る。
これは寒い季節にはぽかぽかと暖かく、歓迎すべきことであるのだが…
ここ数日の季節外れの暑い昼間には、これが逆に作用する。午後に部屋のなかにいると、蒸し暑さが倍増のうえに倍増するのだ。昼間っからカーテン引く羽目になるのだが、それでもやっぱり暑い…。エアコンが復活してます。なんとかドライスイッチでいけてるけど、何度か冷房に切り替えたい衝動が…。
 
シネフィル・イマジカの今月の特集がミヒャエル・ハネケ Michael Haneke。
実はあんまり好きな監督ではないのだが、劇場未公開の作品などは見ておかねば…と思う。
昨夜もカフカの『城』DAS SCHLOBの映画化をやってました。ハネケがこれを撮ってたことはずいぶん前にIMDbで知ってて、見たい〜!と思ってたやつ。日本では劇場未公開、ビデオにもなっていないが、実はDVDにはなってるらしい。
 
ところが、昨夜は疲れてたのか集中力がダメだったのか、不覚にも途中から寝てしまい、ハッと目が覚めるともう映画は終わってた…。前半見てて、ちょとハネケらしい嫌らしさはあるものの、やっぱり画面の作り方とかは巧いなぁ…と感心しながら見ていただけに…。
くやしい。また放送してくれるかしらん?9月は昨日しかこの作品の放送なかったみたいなんだけど…。
 
ちなみに主人公のKの役を演ってたのは、ウルリッヒ・ミューエ Ulrich Muhe。
つい先頃惜しくも亡くなったのですが、『善き人のためのソナタ』DAS LEBEN DER ANDEREN (2006)では、東ドイツ体制下で他人の生活の「盗聴」をずーっと行うという、これまた存在自体が不条理な主人公の役をやってましたね。
(他人の生活を24時間盗聴してる人って、その人自身の生活はどないなってるねん???と思いません? もちろん実際には24時間1人でずっと張り付いてるわけではなく、交代制で数人が監視しているわけなのですが…それでも監視の仕事をしているその何時間かは他人の生活を「盗んでいる」つもりで、自分の生活が「盗まれている」のではないかと思う…。
 ということはわたしがずっと思っていたことではあるのですが、実はこの『善き人の〜』の原題'DAS LEBEN DER ANDEREN'(=The Lives of Others)そのものでもあるのでした。)