帰ってきました

帰ってきました
…って遅いな。月曜朝に帰ってきました。
もう秋ですね〜!!朝夕などへたしたら寒いぐらいの涼しい風が吹いてます。
東京ではまず降り立った上野公園で大音響のミンミン蝉が迎えてくれて、「おお東京はミンミン蝉の国だったんだ〜」とあらためて思いましたが、大阪でももうあの真夏の大音響軍団、クマゼミはすっかり聞こえなくなっていたのでした。
ツクツクボウシが秋の音色であるのは東西共通ですね。
 
今回は行きしが飛行機、帰りは夜行バス。そういえば新幹線使わなくなったなぁ…。
飛行機は探せば安いチケットが見つかるし、今時はウェブでチェックインまでできてしまって、空港にもぎりぎりに行ってICカードをピッとかざすだけなので世話がない。
夜行バスはそれこそめちゃ安いチケットが出てるし、そのぶん座席は狭いわ、リクライニングも一段ぐらいしかできないわ、めちゃ窮屈なんですが、新幹線最終で帰ってきたときの、新大阪にたどり着いたときの疲労と消耗具合に比べると、早朝到着してそのまんま歩いて帰って(その日仕事がなければ…だけど)ベッドに直行して午前中心ゆくまで寝る…というほうが、マシだという気がしてきました。
新幹線だとまずチケット屋へ出向いて格安チケットを物色しないといけないしね。
…って、そういう「少しでも安い旅」をやりくりしないといけなくない、大名ビジネス出張旅行(いまいちど)したいです。
 
今回は、フェルメール狩野芳崖をのぞけば、結局「フランス映画の秘宝」と日仏のジャック・ドワイヨン特集の往復になってしまいました。ほかにも行きたいところ、会いたい人あったのだけど、不義理してしまってすみません。
おんなじコースをたどっていた東京のシネフィルさんたちも多かったみたいで、両会場や途中の地下鉄などでおんなじような顔を見かけた。
シネフィルさんたちって、どうして東西共通おんなじような匂いをぷんぷんさせてんでしょ??
…って、私もおんなじ匂い漂わせてんだろうなぁ…やだなぁ…。

日曜日などは、有楽町の会場のほうで蓮實重彦青山真治ジャック・ドワイヨン、セルジュ・トゥビアナ(シネマテーク・フランセーズ館長)というとっても豪華な座談会が無料で見られたのをあえて蹴って、日仏のドワイヨンのほうへ移動したのですが、やっぱりおんなじコースをたどってた人々がいた。
そしてまた、こういうところも東西のシネフィルさんたちに共通かもしれないが、ドワイヨンのあとのほうの回を待ってると、かの座談会を見て来た別のシネフィルさんがやってきて、座談会パス組のシネフィルさんたちに、座談会でどんな話が出たかをしゃべってるんです。私もしっかり耳をそばだててました(笑)。

「フランス映画の秘宝」は一部がまた10月に神戸に来るので、今回パスしたやつもふくめてもう一度見るつもり。(一回でたくさんだった作品もあったが)
ドワイヨンは、けっこう撮っているのに、日本未公開の作品がやたらと多いんだよな〜!
東京日仏はこの後もドワイヨン作品ずらり上映するらしい。うらやましい!見に行きたーい!
てか、なんで京都の日仏あたりでやらない!!??
 
ドワイヨン自身が、「私の撮るような娯楽映画でない映画は、資金集めとかが大変。多くの方に見てほしい」みたいなことおっしゃってたが、『ポネット』のように話題になった映画なら公開されるのに、良い作品がいっぱい未公開のままなのは日本の恥、輸入会社・配給会社の怠慢だと思います。
ドワイヨンに限らず、このごろフランス映画の良いのが未公開のままほったらかされるケースがすごく多いような…。なぜか駄作愚作のたぐいは来てたりします(どの映画とは言わんが)。
 
ドワイヨン氏、すっかり白髪になっておられたがエネルギッシュな喋り方などは変わらず。
このひとって、ご自身はフランスの労働者階級出身という感じでどちらかというと地味な雰囲気なのに、周囲やたら華やかな女性にかこまれてるんですよね(笑)。
いちばん上の娘が今や監督やってるローラ・ドワイヨン(ごく幼いときにお父さんの映画に出てます)、もう別れたらしいが前の奥さんがジェーン・バーキン。その連れ子がかのシャルロット・ゲンズブール(少年みたいな細っこい少女だった彼女も今やお母さんですよね!)、ジェーン・バーキンとのあいだにできた娘がルー・ドワイヨン(彼女もごく小さな頃からシャルロットと一緒にスクリーンに出てますが、今やお母さんそっくりの大柄な美人になって、カンヌ映画祭などに来てたりしてますよね)、いちばん下の娘にリリ・ドワイヨンという子がいますが、未確認情報ながら彼女も映画界にデビューしたという噂も…??
 
あ、映画じたいの話ができてない(^^;