アール・ブリュットなど

近江路の小旅行では、もちろん長浜の盆梅展は充実していたし、街並みもきれいだったし(街おこしというのか観光資源がしっかり整備されてるところにはちょこっと違和感もあったが)、近江牛のステーキとか守山の某ケーキ屋さんとか、スーパーに美味しいものも鱈腹詰め込んできたけど、びっくりしたのがここでした。
ボーダーレス・アートミュージアムNO-MA
http://www.no-ma.jp/
こんなところがあったなんて知らなかった。訪れたときにたまたまアール・ブリュットの展覧会をやってたわけではなく、いわばその専門館みたいなところなのね。
 
アロイーズの作品はいくらかなじみがあったので普通に楽しめたけど、この財団が発掘したと思しき日本人アーティストのいくつかの作品は、ちょっと強烈でした。
その制作風景のビデオも流れていたが、なんというか、なんというのか、(道徳的にどうとか、彼らにむけるわたしたち「正常人」のまなざしはどうなのとか、そういうこと以前に)これまた強烈で、長いこと見てられなかったなぁ…。
アントナン・アルトーの「残酷」概念に通じるような、「直に来る」感覚。
 
アロイーズの会場で流れていたビデオも、「シゾイド」の病を持つ老女とその創作物の分析といったテーマで制作された作品。いわば文化人類学的にアール・ブリュットを解釈しているわけか。うーん…とちょっと考えるところがなくもない。
故・佐藤真にも『まひるのほし』という作品がありましたね。