岡山の娘

土曜日に福間健二監督『岡山の娘』を見て来、昨日日曜はその監督を迎えてのトークショーでした。場所は例のご近所のこちら↓ね(^^)
http://bcwildbunch.com/
『岡山の娘』は現在の岡山弁と、現在を生きる若い子たちとおじさんおばさんたちと、そして三角みづ紀さんから北川透が朗読する中原中也にいたるまでの詩のことば、スペイン語からキャシー・アッカーにいたるまでの外国のことば、にほんごで歌われるククルクク・パロマから、岡山の空にうつるスペインの空の記憶、そして岡山の川からスワニー川にいたるまで、ことばも(声も)、音も(音楽も)、映像も(イマージュも)、さまざまな「現在」と「記憶」と「場所」がポリフォニックに響き合う美しい作品でした。
福間監督の作品は、詩も映画も、歩く速度で描かれているような感覚があって、わたしのリズムにとてもあうというか、快いのです。
 
ワイルドバンチでのトークショーでは、監督19歳の処女監督作品『青春伝説序論』(1969年40分)の上映があり、撮影を担当した高間賢治さんとのやりとりや、若松孝二監督のもとで学んだこと、若松監督のピンク映画『通り魔の告白 現代性犯罪暗黒篇』に主演(!)された当時のこと、また60年代後半という時代について、とても興味深いお話が伺えました。
 
『岡山の娘』、大阪での上映は今週いっぱい。しかもレイトショーのみ。第七藝術劇場です。お見逃しのなきよう。
 
実はこの映画にうつっている2007年夏の岡山、また監督ご自身が岡山大学で教鞭をとっておられたという80年代の岡山、には、ちょと個人的なひっかかりもあって(謎)、『岡山の娘』というタイトルを目にしただけで、ドキッとしたものでした。いや、詳細は書きませんけど…(笑)。